セラピスト紹介

加藤詩子(かとう うたこ) 作家、臨床心理士、公認心理師、ヒプノセラピスト、臨床美術士

 

 精神科クリニックの常勤勤務、配偶者暴力相談支援センターにてDV被害者の方々のカウンセリング、また警察署からの犯罪被害者委託カウンセラーを歴任してきました。相談延べケースは16000件以上になります。

 

 中でも最も問題意識を持って取り組んできたのが、虐待、DV被害者の支援です。モラハラ、パワハラ、イジメ等、トラウマ臨床全般が主な専門領域です。

 

 ちょっと異色の経歴です。 前職はモノ書きでした。

 

社会派ネタから風俗まで幅広く記事を書いていました。裁判の取材に行ったその足で、風俗店の取材に行ったり、の日々でした。

 

HIV薬害訴訟の原告団の方々や、ストリップ劇場の踊り子さんのドキュメンタリー写真を撮っていたこともあります。

 

当初はユージンスミス、ロバートフランク、ダイアンアーバス、メアリーエレンマーク等のドキュメンタリー写真に傾倒し、ドキュメンタリー写真家を目指していた時期もありました。

 

人間存在の儚さ、哀しさ、尊さ、生きることの心が震えるほどの哀愁を、一瞬のモノクローム写真で収めたいと感じてました。

 

東松照明や土門拳、木村伊兵衛。井上青龍。ドキュメンタリー写真を見ていると時間を忘れます。

 

 20代はコンタックスカメラを持って撮影し、モノクロ写真を自分で現像していました。そんな中、伝説のストリッパー、一条さゆりさんと出会い、彼女のドキュメンタリー写真を取り始めたのが、最初の著作のきっかけです。

 

「一条さゆりの真実」(新潮社)は、一条さゆりさんとの日々、死後に初めて知った真実を元に取材を進めて書いたノンフィクションです。

 

 この一条さゆりさんとの出会いが、今思えば、私の臨床家としての原点かもしれません。彼女は虐待的環境を生き抜いたサバイバーでした。生前の彼女は私に嘘をいっぱい語っていたのですが、その事実を知ったのは彼女の死後でした。ですが、嘘の中に実は彼女の真実があったのでした。導かれるように取材し、5年がかりで書いた渾身の作品です。

 

 この本を上梓後、そのままノンフィクションの道を進むよりも、もっと人間を深く見つめたいと感じ、臨床心理士の専門職大学院に進みました。卒業後は沖縄の精神科クリニックにて常勤職につき、心理援助や心理療法を約7年行なってきました。並行して離島での配偶者暴力相談支援センターでDV被害者の方々のカウンセリングを約6年、沖縄県警から犯罪被害者の委託カウンセラーを1年間歴任しました。

 

トラウマ治療に心血を注ぐ一方、通常の言語的なカウンセリングだけでは対応しきれないことを感じ、様々な療法を試す中で、潜在意識にアクセスする催眠状態を用いたセラピーが最も効果があると感じ、現在に到っています。

 

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